鉱物四方山話(ズリ)

今回の「鉱物四方山話」は下記です。

「ズリ」というのは鉱山用語であり、「捨て石のガレ」とも呼ぶべきものです。掘り出した石のうちカネになる鉱物をふくんでなさそうなのを捨てたのが長い年月の間にガレ状になったのです。

鉱物採集の教科書には「拾った石を別の場所に捨ててはならない」とあります。それを拾った人が地質を誤解するからでしょう。また、悪い奴が少しの金鉱石を撒いて二束三文の山を高値で売りつけたので「鉱山師」転じて「山師」となった、というエピソードもあります。また、採集した石は重くて床が抜けそうなので家族に煙たがられてやむを得ず山に捨てそれがガレ状になった、そしてそれらを拾いに来る人もある、ということも聞いたことがあります。「私設ズリ」とでも言うべきものでしょう。自分も規模は小さいですが近くの山に捨ててます。

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