「トランプはアメリカの建国の精神に反している」
と書いたことに対し、別の人が
「それでは、自国である日本の建国の精神について語れるのか?」
と突っ込みを入れていました。
日本は世界でも稀な長い歴史を誇る国ですから、建国の精神がないわけがありません。戦後、考えないように洗脳されてきたのです。ここで主な国の歴史について比較してみましょう。
日本 | 中国 | 韓国 | 米国 | |
建国 | 公称:2600年 (実質:縄文より) |
自称:5000年 (実質:70年) |
自称:5000年 (実質:70年) |
約300年 |
民族の 連続性 |
あり 縄文人 |
なし 漢民族、遊牧民族 |
なし 濊族、遊牧民族 |
ーーーー 多民族 |
文化の 連続性 |
あり |
なし 前王朝の文化を 破壊 |
なし 前王朝の文化を 破壊 |
あり |
本図の赤字の部分だけを比較して見ても、日本国のDNAは抜きんでて「濃い」といえると思います。昨今、日本国のルーツを求めてでしょうか、「古事記」が非常に注目されているそうです。建国の精神なるものもそこに著わされているような気もして、読んでみることにしました。
Wiki等によると、
古事記:8世紀初に民間人が口伝えをまとめたもの。
・上つ巻(天地創造から初代神武天皇生誕まで) 神話とされる。
・中つ巻(初代神武天皇から十五代応神天皇まで) 史実とされる。
・下つ巻(第十六代仁徳天皇から三十三代推古天皇まで) 史実とされる。
日本書記:古事記の内容を朝廷が公式文書としてまとめたもの。当時の支那国に知られてはまずい事柄は省かれているとされる。
中途挫折しないように、「まんがで読む古事記」(久松文雄著 全6巻)を読んでみました。原作に最も忠実なマンガとのことです。
なかなかドラマチックで、ある意味人間臭い朝廷の歴史が描かれていて楽しく読めました。日本国としてまとまる過程には様々なドラマがあったのですねぇ~~。
さてと、建国の精神???やはり、自分のような凡夫には解釈本が必要なようです。いい本はないかと思っていた折、「古事記の宇宙ー古神道的考察ー」(竹内睦泰著)という本が目に留まりました。
実は、古代日本の歴史は
・古事記・・・文書化された部分。
・正統竹内文書(帝皇日嗣)・・・竹内家代々に口伝されてきた部分。
の2つから成り、本書は竹内家末裔である筆者が帝皇日嗣(ていおうひつぎ)の一部を明かしている、とのことです。
特に、上つ巻(神話)の解釈が圧巻です。一例をあげると、「無」の状態が圧縮されてビッグバンが起き、地球が生じ、大陸・島々が生じ(国生み神話)、山・川・動物・植物などの構成要素が生じ、その各々に神が宿る(八百万の神)、そういった宇宙創成の歴史が著わされていると述べられています。
著者自身が評して、かなりな日本中心史観、極々々右、だと書いていますが、なるほどとうなづかされる含蓄のあるお話も多く、またスピリチュアルな要素もあって、おすすめしたい本です。
さて、建国の精神などと大上段に構えたものの、結論めいたことは書けそうにありませんが・・・。少し記憶に残ったことを書き連ねてみますと。
高天原・神様とは精神界・精神性のこと。
<神道と仏教の類似性>
神道・・・八百万の神:すべての事物に神が宿る。尊い物だ。
仏教・・・山川草木悉皆成仏:すべての事物に仏が宿る。尊い物だ。
<神道と他宗教の違い>
神道:天地創造==>神様が宿る(天皇にも民にも)、神様=生き通しの命(先祖供養)
他宗教:GOD(神)==>天地創造、GOD=絶対神、支配者
<自我>
神道:祓うもの
欧米:確立するもの
<神道と沖ヨガ>
日本ヨガの開祖・沖正弘先生は、4大宗教などを修行後、ヨガに触れ、独自に「沖ヨガ」を興した方ですが、
「せめて聖俗半々であれ」「生命は即、神である」
とおっしゃっています。むむ、極めると同じようなところに行き着くのかな、と思いました。
建国の精神、日本古来の心、大和心(やまとごころ)といったことについては近年、多くの著作・講演なりがあるようなので、折に触れて勉強してみたいなと思っています。日本人の原点であるはずのそれらの宗教・哲学・道徳倫理を学ぶことが、怪しげな思想・宗教・普遍的価値などに惑わされないためにも、いまこそ必要なのではないでしょうか?
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2 件のコメント:
お疲れ様です
>戦後、考えないように洗脳されてきたのです
占領軍によって徹底的に戦前の思想や民族・精神文化などが破壊・抹殺されてしまったので、かなり骨抜き・裏植民地化されたと思っています
(農地解放など共産化されない対応もあった)
>建国の精神などと大上段に構えたものの、結論めいたことは書けそうにありませんが・・・
とはいうものの、今一度日本人による戦後における建国の精神の再定義は必要だと思います
追伸
最近、『ほたる石鉱山 ミネラルハンティングガイドツアー』に行ってきました
笹洞鉱山(平岩鉱山の反対側)での蛍石探索です。前回行ったときにはわからなかったが、今回は有料ガイド付きで現物入手できました。標本箱もくれたので、かなりおすすめできるツアーです。紫外線ライトが必要だとわかったので早速購入手配しました。右足がチクチク痛いので山登りはきつそうです。今月は京大図書館に石榑地質調査論文を閲覧に行きます。
まいど!!
ブログなどいじくっている間に日差しはすっかり春めいてきましたが、
気温はまだまだ寒くて、出不精になってしまってます。
ほたる石鉱山ツアー、良さげですね、行ってみたくなりました。
スキー場情報などではそちら方面はまだまだ雪がありそうですね。
>京大図書館に石榑地質調査論文を閲覧に
自分はまだ大学図書館は未経験ですね。
鈴鹿の雪解けも待ち遠しいですが、もう3ヶ月も山歩きしてないので、
足が思うように動くかどうか・・・。
ターゲットが集まり過ぎて、どこから攻めてやろうか迷います。
膝が悪いのも忘れて身の程知らずな妄想にふける日々ですが、
そろそろ出撃しないと!!
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