2021年6月14日月曜日

【日本最古の歴史書】「古事記」のあらすじ

前回の

【コロナ】ワクチン接種体験談

ですが、その続編は実際にワクチン接種の1回目を受けてから書く予定でして、今回は全く別の話題です。


さてと・・・

古代日本及び近隣国の史書は下記のようです。

 日本の史書:古事記・日本書紀
 朝鮮の史書:三国史記
 シナの史書:魏志倭人伝

以前、これらを元に、科学的考察を加え、神武天皇即位の時期をおよそ特定した著書があり、「目からウロコ」だったので、それを記事にしました。

【皇室と日本人のルーツ】「戦後派古代史論」のウソを論破!!

ここでは「古事記」のあらすじをまとめてみました。
どうも、自分の脳内で種々の故事の前後関係が整理されていなかった、ように感じたからです。

古事記編纂の時期:天武天皇(第40代,在位673~686年)~持統天皇~元明天皇(第43代,在位707~715年)


【上巻】

<国生み神話>
高天原の最初の三神は天之御中主神(アメノミ ナカヌシノカミ)、高御産巣日神(タカミ ムスビノカミ)、神産巣日神(カミ ムスビノカミ)。
子孫の伊耶那岐神(イザナギ)・伊耶那美神(イザナミ)が淡路島近くのオノゴロ島を始めとして日本列島を生む。

<黄泉国>
火の神を生んだことで身を焼かれ、異界に行ってしまったイザナミを連れ戻すため、イザナギは黄泉国(よもつくに)へと出向くが結局引き返すことになる。

<天照大御神、月読命、須佐之男命の誕生>
イザナギは禊をして、天照大御神(アマテラス オオミカミ、現在は皇祖神として伊勢神宮に)、月読命(ツクヨミノミコト)、須佐之男命(スサノオノミコト)を生む。

<「天の石戸」神話>
須佐之男命が高天原であれこれ暴れたので天照大御神は一時、岩屋に閉じこもってしまう。
しかし、側近たちが八尺瓊勾(やさかにのまがたま)と共に八咫鏡(やたのかがみ)を見せ再び外におびき出した。

八尺瓊勾:三種の神器、皇居吹上御所「剣璽の間」に安置
八咫鏡:三種の神器、伊勢神宮の内宮に安置

<「八俣大蛇退治」神話>
高天原を追放された須佐之男命は出雲へ行き、八俣大蛇(ヤマタノオロチ)を退治すると中から草薙剣(くさなぎのつるぎ)が出て来て、救った櫛名田比売(クシナダヒメ)と結婚する。

草薙剣:三種の神器、熱田神宮と皇居「剣璽の間」に安置

<「大国主神」神話>
子孫の大国主神(オオクニヌシノカミ)は、途中、稲羽の素兎(シロウサギ)を助けるが、
兄神たちに命を狙われ、根の堅州国(ネノカタスクニ)に逃げ延び、須佐之男命の娘の須勢理毘売(スセリビメ)と結婚し、出雲の国を治める。

<「国譲り」神話>
高天原の天照大御神が出雲に三番目に派遣した建御雷神(タケミカズチノカミ)は、
大国主神の子孫の事代主神(コトシロヌシノカミ)、建御名方神(タケミナカタノカミ)を服従させ、
壮大な宮殿(後の出雲大社)と引き換えに、国譲りを成功させる。

<「天孫降臨」神話>
天照大御神の子孫の番能邇々芸命(ホノ ニニギノミコト)が、日向高千穂の久士布流(くじふる)岳だけに降臨し、
大山津見神(オオヤマツミノカミ)の娘の木花佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)と結婚し、
火照命(ホデリノミコト・海幸彦)、火須勢理命(ホスセリノミコト)、火遠理命(ホオリノミコト・山幸彦)を生む。このホオリノミコトの子孫が神倭伊波礼毘古命(カムヤマト イワレビコノミコト)、すなわち神武天皇である。


【中巻】

<初代「神武天皇」東征>
一行は高千穂宮を出発し、筑紫・安芸・吉備などを経て大阪湾に入り、大阪方面から大和へ入ろうとするが、在地勢力の抵抗にあい、兄イツセは射られて負傷し戦死。
そのとき兄は、「日の神の御子として、日に向かって戦うのは良くなかった。これからは迂回をして日を背に負って戦おう」と言った。

残った一行は、海路、紀伊半島を迂回南下して熊野から大和へ入ろうとし、海上から熊野上陸にあたって目印となったのが「那智の滝」

熊野に至った際には、大きな熊が現れて一行を気絶させるが、その後、高天原の高木神(タカギノカミ=タカミムスビの別名)が授けた八咫烏(やたがらす、現Jリーグのシンボルマーク)の先導を受けたり、国つ神の服従を受けたりしながら、刃向かう者を征討し、苦労しながらもヤマト畝傍の檮原宮(かしはらのみや)で即位する。

<景行天皇(第12代)と倭建命(ヤマトタケルノミコト)>
皇子の倭建命に恐れを抱き、遠く熊曽の地にいる熊曽建(クマソタケル)という二人の兄弟を討ちに遣わす。
帰った途端、今度は関東方面、東方十二道の荒ぶる神と服従しない人どもを平定してくるようにと命令を受ける。
帰路、伊服岐能山(伊吹山)の神に負傷させられ、伊勢の能煩野(のぼの)の地まで辿り着いたところで、故郷ヤマトを思う歌を詠み、崩御する。

<主な天皇:神功皇后・応神天皇(第15代)>


【下巻】

<主な天皇:仁徳天皇(第16代)、推古天皇(第33代)>


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