2011年1月15日土曜日

和尚の説法~けもの道心得~

今日は、山の和尚が説法いたそう。 ありがたいぞ!

お山の歩道には、おおざっぱにいって、次の2種類あるのじゃ。

公式なもの>
登山道

非公式なもの>
獣道(けもの道)・・・動物の踏み分け道
杣道(きこり道)・・・山人の踏み分け道

悟りが開けていない人は、公式なものしか目に入らないので、獣道など目にも留まらんのじゃ。
しかし、 悟りが開けた人は、先入観などにとらわれないので、獣道が観えるのじゃ。

獣道はな、人が無理やり作ったゴツゴツした登山道と違って、腐葉土のせいか実に足裏感触が心地いいんじゃよ。そのため、特に開けた獣道などでは、誘い込まれて、行方不明になったままの登山者もいるくらいじゃ。また、不心得な登山者が落とすゴミ、過剰なテープなどの目印、なども皆無じゃ、まさに自然そのまんま、野趣溢れるというか、またこれがいいんじゃな。

ここで、ある人がたまたまある獣道に迷い込んだとしよう。最初は、「しまった」と思ったが、そのうち、「ちょっと待てよ、なかなか良いじゃないか」と感激してしまった。そこで、純粋な親切心からか、友人としてのステイタスを上げようとする下心からか、どうかは定かじゃないが、親しいお友達に教えてあげたんじゃ。そうやって、その獣道を歩く人はどんどん増え、それに伴って、地面は削られ、ゴミ目印の類も増え、かっての野趣はすっかり失われてしまったんじゃ。

一昔前と違って、現在では、より多くのお友達に教えてあげるしごく便利な道具があるぞ。インターネットのホームページブログじゃ。いったん、インターネットで不特定多数に公開するやいなや、その先には魑魅魍魎(ちみもうりょう)がぶらさがっているといっても過言ではないから、野趣溢れる獣道が加速的に荒廃するのは火を見るより明らかなんじゃな。

わしが、最近、修業を始めた山の恵みの世界も獣道の一種と言えるじゃろう。したがって、関連の情報公開には慎重にならねば、と痛感しているんじゃ。
また、さらにいえば、長年親しんできた登山の世界も趣味全般の中では獣道の一種と言えるじゃろう。

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