<パソコン画面からの放射>
最近、気になっていることがある。パソコンから放射される電磁波のことである。仕事柄、ほとんど一日中パソコンに向かっている。平日帰宅後や休日在宅時もそうだ。長時間なだけに余計気になるのである。
<パソコン電磁波の評価>
実は、以前、パソコンの製造事業場で、放射電磁波の評価を担当していたことがある。どんな電気製品でも、放射電磁波強度の上限値が法律で定められている。どういう風に検査するかというと、製品を回転台に置き、数m離れた所のアンテナで放射電磁波を受けるようにしておく。そして、製品を回転させながら、電磁波強度が法定上限値を超えていないかどうかを測定器でチェックするわけである。越えた場合、設計部門に差し戻し、対策を指示する。放射電磁波を少なくするには、金属で覆うしかないが、パソコンの場合は、液晶画面を覆うわけにはゆかないので、放射電磁波はいきおい液晶画面から放射されることになる。パソコンの画面がアンテナに向いた途端にメーターの数値が跳ね上がるのである。
<電磁波過敏症>
以前、新聞の特集記事に電磁波過敏症というのがあった。電磁波により病気や体調不良に陥る人が少数だけれどおられるとのことである。また、電磁波による体調不良のため転居を余儀なくされたヨガ講師の方もおられる。体調不良になる方は、不健康というわけではなくて、むしろ正常な感受性を持った健康体といっても良いと思う。そして、特に自覚症状のない人も、細胞の遺伝子が傷つき、ガンの芽が生じるなど、何らかの影響を受けているに違いないと思われる。
<パソコン電磁波の予防>
時に、会社などで、パソコン画面に喰らいつかんばかりに顔を近づけている人がいる。因果関係は不明だが、そのようなある人は網膜はく離を患っていた。電磁波強度は、距離の二乗に反比例する、つまり、「半分の距離に近づくと4倍の電波強度になる」、ので、顔を近づけるのはどうかと思われる。電磁波強度の法定上限値は、民生用・産業用で異なる。当然、産業用の方は上限値が高く、それだけ多く電磁波を放射している。パソコンの場合、一般家庭向けの製品は「民生用」だが、会社などの事務所向けの製品は「産業用」であることに注意したい。
<高圧送電線・携帯電話・無線LAN>
電磁波の害についてよく話題になるのは、他に、高圧送電線・携帯電話・無線LANなどがある。私も無線LANを使っているが電子レンジのスイッチを入れると通信が切断される。これは良く知られた無線LANの弱点だが、つまり、無線LAN電波は電子レンジ漏れ電波より弱いということになる。また、携帯電話の電波強度は無線LANの約100倍とのことである。ただし、(人体への影響)=(電波強度)x(浴びている時間)であることに注意する必要がある。この観点から言えば、人体への影響は、携帯電話>>>パソコン>無線LAN>電子レンジ漏れ電波、となりそうである。携帯電話を胸ポケット(特に心臓側)に入れたり、枕元に置いて眠るのは避けた方が良さそうである。
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