2009年8月14日金曜日

屋久島の清流遡行はまたの機会に・・・

家内の実家のある甑島へは、5年に一度は訪問しようと思ってはいたが、いつのまにか10年が経ってしまっていたことに気がついた。

20年前の夏にはじめて甑島を訪れた際、私のみ屋久島に渡り宮之浦岳に登山したのだが、渓魚が住めないのももっともだと思われるほど、非常に澄み切った美しい渓流が印象に残っていた。15年前の5月は両親の自宅の新築祝い、10年前の5月は家内の兄の葬儀であった。

従来、登山前にはそれなりのプレッシャーが伴うこと、および体力の温存の点から、レジャー的なものは、登山終了後に設定するのが常であったが、今回、家内のたっての希望で前半に帰省とし、後半に念願の屋久島再訪とした。

島の夜は、涼風が家の中を吹き抜けて心地よく眠れたのだが、昼間は南の島だけあって蒸し暑く出歩く気がしなかった。そういった運動不足に加えて、日頃は会社でエアコン暮らしなので、たまには体のためにと、エアコンなしでとやせ我慢したのも堪えたのか、体調が今ひとつよろしくなかった。

そこで、折角海辺に来たのだからと浜辺に向かったのだが、20年前に泳いだ玉石の浜は漁港の拡張の犠牲となり既になく、堤防とテトラポットに囲まれた砂浜の細かい木切れなどが浮遊する美しくない海でお茶を濁すにとどまり、精神的にもリフレッシュ不十分であった。また、20年前よりさらに伸びた巨大堤防とテトラポット群もナポレオン岩などの海上岩塔群の景観を著しく損ねていた。

そういったことに加えて、前回は、標高1000mを越える屋久杉ランドからの入山であったが、今回は、海抜0mからの登山なので、炎天下の歩行が予想され、気が重くなってきていたところ、「種屋久地方は、1、2日目降水確率60%、3日目曇り時々晴れ」の予報に、あっさりと屋久島訪問をキャンセルとしてしまったのであった。

次回は、暑くない時期に十分時間を取って、目的を登山一本に絞り、訪れようと思っている。

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