2020年1月16日木曜日

【山の歌】(その2)~クライマーの心意気~

登山者のなかで最も先鋭的なタイプが「クライマー」という人種です。
「暗い魔ー」については下記も参照下さい。

見よ!この頭のイカれたロッククライマーたちを!(その1)
http://mountain-skiing.blogspot.com/2019/10/1025.html

週休二日制がまだ一般的でなかった登山全盛期の時代、

東京から夜行日帰りで登れ、
かつ北アルプスの剱岳穂高岳に匹敵する大岩壁を擁する谷川岳が
「近くて良き山」

として、とりわけクライマー達にもてはやされました。

その結果が、 1931年(昭和6年)から統計が開始された谷川岳遭難事故記録によると、2012年(平成24年)までに805名の死者が出ている、という死者数のギネス記録となっています。
 
[昭和38年5月] 中日ニュース No.486_2「死の山の記録」


それでは、このような谷川岳に挑んだクライマーの心意気を歌った歌をどうぞ!

  「谷川小唄」曲:「海軍小唄」(ズンドコ節)の替え歌、詞:富岡久也(クライマー)

     
    夜の上野のプラットホーム
        可愛いあの子が涙で止める
        止めて止まらぬおいらの心
        山の男は辛いもの、とこずんどこずんどこ
        「山は男の度胸試し」

        粋なチロルよザイルを肩に
        行くよ谷川ちょいと一ノ倉
        仰ぐ岩壁朝日に映えて
        今日はコップが滝沢か、とこずんどこずんどこ

        行こか戻ろか南稜テラス
        戻りゃおいらの男が廃る
        行けばあの娘が涙を流す
        山の男はつらいもの、とこずんどこずんどこ

        歌うハーケン伸びろよザイル
        なんのチムニーオーバーハング
        軽く乗り越し目の下見れば
        霧が流れる本谷へ、とこずんどこずんどこ

        悪い草付き慎重にこせば
        やっととびでる国境稜線
        固い握手に心も霧も
        晴れて見えるよオキの耳、とこずんどこずんどこ

        右に西黒左にマチガ
        中にひとすじ西黒尾根を
        今日の凱歌に足取り軽く
        駆けりゃ土合もはやまぢか、とこずんどこずんどこ

        さらば上越湯檜曽の流れ
        さらば土合よ谷川岳よ
        またの来る日をこころに誓い
        たどる列車の窓の夢、とこずんどこずんどこ


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2 件のコメント:

bandlover さんのコメント...

一ノ倉ズンドコ節が、クライマーの心意気を見事に語っているように思えます。私はクライマーの足元にも及ばないので本当の気持ちはわかりません。大学英会話の講師はエルキャピタンに登ったといってました。クライマーの方々はすごい体力だと思います。 沢には 草鞋の会だったか、とんでもないゴルジュ帯を楽しく遡行する方々がおられるようで、皆さんすごいとしか言いようがありません。
皆さん、命は大切に。他人に迷惑をかけないように・・・・。

私は、おとなしく1時間程度で歩いて行ける、鉱物探索で楽しんでいます。
最近、雪がないので岐阜県の蛍石鉱山に行きましたが、採集者は多いようで、だんだん見つからなくなってきました。鉱石は、水が凍っているのではがせないこともありました。
それでも、重たいぐらいはひろってきています(笑)

迷山漫幽 さんのコメント...

まいど!寒いですね~、まだまだ「探石実行ブログ」から「探石計画ブログ」にするには時期尚早なので、そろそろコタツから抜け出したいのですが・・・。

>一ノ倉ズンドコ節が、クライマーの心意気を見事に語っているように思えます。私はクライマーの足元にも及ばないので本当の気持ちはわかりません。

ロッククライミングを少々かじった者として言えば、ロッククライミングほど「背水の陣」という言葉が似合う行為はありません。言い換えれば「背水の陣」状況を楽しめるメンタルでないと続かないでしょうね。なにしろ当時にして既に「指幅の岩の出っ張りがあれば上等」の世界でしたから。

>大学英会話の講師はエルキャピタンに登ったといってました。

以前、「アタマのいかれた暗い魔~」で紹介したビデオに映っていたヨセミテの有名な大岩壁ですね。
以前所属していた山岳会の連中も2~3人でヨセミテのハーフドームに遠征してました。

>沢には 草鞋の会だったか、とんでもないゴルジュ帯を楽しく遡行する方々がおられるようで、皆さんすごいとしか言いようがありません。

関西の「わらじの会」、知る人ぞ知る沢登りの草分けの会です。創設者の中庄谷直さんとは、わらじ引退後に作られた「遡行同人渓游会」の山行でご一緒したことがあります。良くしゃべる、クライマーというより技術屋、文筆家といった印象でした。

「わらじの会」の猛者たちに、ゴルジュを巻かずに泳いで突破する「ゴルジュ屋」として、中下さんという方がおられまして、わらじ引退後に神戸労山の丸尾さんというクライマーとコンビを組み、私は良く誘ってもらいました。もっとも、「ザイルを垂らしてあげればなんとかついてこれる運転手」としてでしたが(笑)。

>皆さん、命は大切に。他人に迷惑をかけないように・・・・。

皆さん、そう思っているはずですが・・・。いや、そう思い込もうとしているだけかも・・・。

>私は、おとなしく1時間程度で歩いて行ける、鉱物探索で楽しんでいます。
最近、雪がないので岐阜県の蛍石鉱山に行きましたが、採集者は多いようで、だんだん見つからなくなってきました。鉱石は、水が凍っているのではがせないこともありました。

そちら周辺は鉱山が多くて羨ましいです。ちょっと足を伸ばせば、若狭方面や中津川周辺ですもんね。蛍石鉱山も多いですね。

>それでも、重たいぐらいはひろってきています(笑)

くれぐれも家の床が抜けませんように(笑)。