ここで紹介する記事は、山で遊ぶ人は、登山が目的かどうかに関わらず、目を通しておいて損はない記事だと思います。
なぜ山岳事故がなくならないのか?~登山者の行動心理学・認知心理学~だけは知っておきましょう。
http://blog.livedoor.jp/yamatabi_tenkuclub/archives/30714330.html
以下、自分なりに要約してみました。
最近の流れとして、登山人口が減少に転じつつあるのに遭難事故は増加傾向にある、そうです。
「難しい理屈はどうでもいいと、考えることすら放棄する方はすでに~遭難するように遭難する~という言葉通りにその流れに入っていると思ってよいでしょう」
とありますが、まずは素直に人の意見を聞くことです。
①正常性バイアス
災害時などと同様「事故は他人事」視して自分に起きるとは考えない人間心理。
謙虚に事故事例などから学ぶ姿勢があれば良いのですが・・・。
②リスク補償行動
近年、登山をめぐる諸環境が飛躍的に良くなったので、ハイリスクなエリアへの物理的心理的ハードルが低くなってきている。
・交通システムが便利になって山奥まで簡単にアプローチできるようになった。
・山小屋などの宿泊設備が充実してきた。
・登山装備が飛躍的に軽量化されてきた。
・行動食や飲み物などのサプリメントが開発されて体力の補助がしやすくなってきている。
・情報通信技術の発達で、GPS電子機器と山岳アプリも開発され便利になってきた。
③他者承認欲求
人は誰でも、大なり小なり、他人に認めてもらいたい潜在欲求を持っています。
・SNSやサイトで「いいね」をもらいたいために「身の丈」以上の登山をする。
・危険な岩場で、つい危険な行動をしてしまう。
・バックカントリースキーで、つい経験不足のコースへ踏み込んでしまう。
・山小屋などで、盛んに自分の「山自慢」「海外登山自慢」を話す。
・山小屋などで、老年登山者が高齢なことを自慢する。
④セルフィ―
セルフィー(スマホでの自撮り)をネットにアップして目立ちたいがために、注意散漫になり、つい安全限界を超えてしまう。
去る10月28日、「自らの富士登山を動画サイトで実況中の登山者が自らの滑落瞬間を実況してしまう」という笑えない悲劇が発生しました。視聴者からの通報で山岳救助隊が捜索した結果、岩混じりの氷雪滑り台で擦り下ろされた無残な性別不明の遺体として発見されました。
【ニコ生 滑落実況!】
⑤ダニングクルーガー効果
病気ではないが、自分の登山の実力について、客観的に、わからない・認知できない・実力以上に評価する、などの傾向のある登山者。
⑥リスクテイカー
人生のリスクに積極的にチャレンジし、失敗しても挫けずに、前向きに物事を考えて、より高いリスクをとって「より高い利益」を得る喜びの味を知っている成功者の方。
ただ経済行動・人生・恋愛・結婚は取り返しがつくばあいがあるが「登山の失敗は」「大けが」「死」を意味することがあるので十分な対策と次善の策などを万全にしたいところです。
私オリジナルのを一つ追加しておきます。
⑦赤信号みんなで渡れば怖くない
近年「単独登山はやめましょう」なんてセリフを良く聞きませんか?果たして「グループ登山」の方が安全なのでしょうか?
グループとして選択した行動が、あるメンバーAにとっては破滅的だったとしたら・・・。対処できると判断した天候急変がAにとっては致命的に厳しかった、スリップ厳禁で横切らねばならない斜面がAにとっては高難度だった、大勢でガヤガヤ登っていたので熊の興味を引いてしまった、などなど。単独行では研ぎ澄まされていた危険察知能力が、メンバーの雑音により鈍ってしまい、窮地へ引きずり込まれてしまうことがままあるのです。
さて、私と一緒に登山したことのある知人の中にも、山で遭難死したり、山の事故で重篤な障害を負ったりした方がおられます。さらに、単に山で出会った方まで含めれば、上記①~⑦のすべてのタイプの方が見受けられました。
お釈迦様も仰られたそうです。
三界は唯(ただ)心の所現なり(過去現在未来は心が現すものである)
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2 件のコメント:
事故にあう可能性の高い特色ですね
貴重なアドバイスです
しかしながら、該当する方はこれらを読まないのでは
読んでも自分ではないと思われるかもしれませんね
自分は、体力がないと自認しているので、今のところ危険にも熊にも遭遇していません
>⑦赤信号みんなで渡れば怖くない
集団判断は個人判断よりも平均点は高くなるという研修(たしか、砂漠に不時着した飛行機だったかな)で、私は個人得点はグループ以上でした
ゲームなので、自己主張は強くせずに他人の判断に同意しました
しかし、実際の行動では、集団判断に賛同できなければ単独行動するでしょう・・自分の命は自分でまもらなければ
健脚で経験も豊富な漫遊さんの自己管理を聞いてみたいですね
まいど!うかうかしてるうちに、あっという間に秋が過ぎ去り、出不精になる冬がやってきました。
>しかしながら、該当する方はこれらを読まないのでは
読んでも自分ではないと思われるかもしれませんね
人は誰しも「自分の心」を信じたがりますからね。
しかし、「自分の心」と信じているものは実は「表面意識」であり、
人は自分でも気づかない「潜在意識」に操られていることを、
有名な心理学者であるフロイトが明らかにしています。
人は誰でも謙虚に自分を客観視することはなかなか難しいものだと思います。
>自分は、体力がないと自認しているので、今のところ危険にも熊にも遭遇していません
その幸運を、山の神様に、感謝いたしましょう。
謙虚な気持ちで山へ入れば、山の神様もきっと守ってくださるでしょう。
>しかし、実際の行動では、集団判断に賛同できなければ単独行動するでしょう・・自分の命は自分でまもらなければ
鉱物採集の場合の現地集合みたいな緩い集まりの場合は、リーダーは有って無いようなものですから、
単独離脱は「どうぞご勝手に・・・」ということで容易でしょう。
しかし、ちゃんとした登山パーティーの場合は、リーダーに法的責任が問われる場合がありますから、
単独離脱はなかなか面倒だと思います。
>健脚で経験も豊富な漫遊さんの自己管理を聞いてみたいですね
経験・・・ヒヤリハットも含めて・・・色々ありましたよ。
おいおい記事にしてゆこうと思っています。
登山の注意点はとりあえず下記ですね。
・ツェルト(超軽量な簡易テント)
盲点ですが必携と思います。
もし、体調悪化・足くじき・骨折・道迷いなどで下山が遅れ、一夜を山で明かす羽目になり、
しかも折悪しく風雨に見舞われた場合には、雨具だけではズブ濡れになり低体温症で死に至る可能性が大です。
・綿の下着は厳禁
他の繊維に比べ、濡れた時の冷たさがダントツです。
低体温症志願者は綿をどうぞ。
・ロープ
扱い方を良く知った上で携行すると安全に寄与する事が大です。
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