2022年2月9日水曜日

沖ヨガと台湾経済界の重鎮との不思議な縁(2)


本書を手に取り、見開きページをめくると、かの世界的に名高い台湾政界の大物である李登輝」総統の署名捺印が目に飛び込んできました。
著者本人もさぞかし政界の大物に出世したと思いきや、義父母の5人の娘を養う、という約束のため、実業一筋で政治には全く首を突っ込まなかったようです。

その次のページには、前出の李登輝」総統及び日本モラロジー研究所廣池理事長の序文が掲載されていました。

その次の「目次」を見ると、約300ページあり、一言でいうと自伝となっており、その約10分の1が
「沖ヨガ紛争解決の経緯」に充てられていました。


以下、本書の内容を要約してみました。

氏は、1918年、台湾の貧乏な家庭に生まれ、戦時中は日本に留学。
戦後、義父の窯業(焼き物)会社を引き継ぎ、砥石製造を経て、研磨技術主体の
中國砂輪企業股份有限公司http://www.kinik.com.tw/en-us/
へと育て上げた。

取り扱い商品には「半導体ウエハー」もあり
台湾企業であるTSMC(現在、半導体で世界No.1)への納入も容易に想像され、凄い会社だとわかる。

1983年(65歳)、日本モラロジー研究所https://www.moralogy.jp/にいたく感激した。

なお、当該HPの「研究所>道徳科学研究所メンバー」のページには30数人の教授陣が紹介されており、
「皇室ご用達」のような顔をしてテレビにしばしば出演している所功(ところいさお)」客員教授

「(拉致被害者を)救う会」会長でもある西岡力」教授の顔もある。

そして、モラロジー(道徳科学)を台湾にも広めるべく、
一時、深刻なトラブル解決で助力を仰いだこともある李登輝総統が人心の乱れを改めるべく進めていた「心霊改革」を推進する形で、
2003年、行政の支援も取り付けて全台湾に家庭教育講師団を結成完了した。

実は、そのモラロジー普及運動に多忙であったその時、沖ヨガ紛争の調停にもあたっていたのだった。

1969年、沖正弘氏が静岡県三島に沖ヨガ協会本部道場設立
白永傳氏の妻は、1971年、本部道場滞在中に病気を治し、それがきっかけで、台湾沖ヨガ協会(正式には、中華民国沖道瑜伽会)を結成し、トップになった。
1985年、沖正弘氏が死去後、数年経って、紛争勃発、思い余った関係者が、1996年、白永傳氏のもとに相談に訪れる。その内容は、本部道場その他をめぐる主として土地取引に関わるもので、沖ヨガ協会の財政をも揺るがしかねない、ものだったようである。
2000年、思案の後、夫人の願いもあり、日本の裁判所にて調停人に任命される。
爾来、東奔西走し、2002年、殆ど解決したため、健康問題もあり勇退する。
その後、台湾沖ヨガ協会への支援の依頼が日本沖ヨガ協会に拒否されるなど、悔いもあったようである。

2003年、引退にあたって、本書を発行。
2007年(享年89歳)、没。


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