鈴鹿山脈の青川源流には、かって治田鉱山(伊勢・治田銀銅山)があり、江戸時代には生野銀山や別子銅山と肩を並べるほどの銅の産出がありました。明治時代には五代友厚の娘の五代アイが再興を目指すが叶いませんでした。この鉱山については、下記HPにうまくまとめられています。
http://toukaiama.qp.land.to/ama/oma-1.htm
自分も2度に亘って探索を試みて、ブログ記事にしました。
伊勢・治田銀銅山を探る(その1)
==>http://mountain-skiing.blogspot.com/2011/10/blog-post_08.html
伊勢・治田銀銅山を探る(その2)
==>http://mountain-skiing.blogspot.com/2012/02/blog-post_17.html
ところで、上記HPには、下記の興味深い記事があります。
ーーーーーこの銚子大滝の上、恐怖の山ヒル地帯、ガラン谷との出合の小さな平地に「オマキヶ根」という地名が残っている。ここには明治にオマキさんという女性が亭主と二人で小さな坑道を掘っていた。坑道を誰にも見せず、裕福だったことから、「オマキは金を見つけて貯めている」という噂が飛び交った。亭主の死後、オマキは流れ者と一緒になり何処かに去った。
村の者は付近を必死になって探したが、とうとう金も金鉱石も見つからなかった。私はガラン谷の源流にあった噴出洞こそ、オマキマブ(坑道をマブと言った)の水抜きではないかと思ったものだ。治田鉱山史に五代アイとオマキの名は、「女山師」の尊称とともに残っている。ーーーーー
さて、昨年、たまたま、そのガラン谷に立ち寄る機会があり、動画(約1分)を撮影してみたのでご覧ください。終わりの方に治田鉱山中心部の三鉱谷(山光谷)、桧谷(檜谷)の全貌が写っています。ガラン谷は一見いかにも険しそうに見えますが、現場に立つとそれほどでもなく、ルートを慎重に選べば谷底へと下って行けそうに見えたのですが、膝に堪えそうに思い自重しました。付近に柘榴石(ガーネット)の露頭も見られるので、もし下って探索すれば、金鉱石は駄目でも、スカルン鉱物の宝石級のが見つかるかも知れません。
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2 件のコメント:
ガラン谷
動画で見ると、なかなかの急峻な場所ですね
ガラ場のようで、足元が固くないとずり落ちそうな気がします
木もなさそうなので、落ちかけたら踏ん張れないしつかめない?
最後のほうに見える向こうの谷はそれほど荒れてはいないですね
蛭も多いところのようなので、晩秋か早春しか私には行けそうにないです
行きたい場所はマークしているのですが、砂防工事などで楽なアプローチはできなさそうです
今は、頑張ってプール歩行と自転車こぎで秋の探索会に備えています
膝は痛みが和らいできました
>最後のほうに見える向こうの谷
左が檜谷、右が山光谷です。山光谷のほうが鉱山遺構が多いようですが、近年の頻繁な土石流でかなり埋もれているようですね。
>砂防工事などで楽なアプローチはできなさそうです
基本的に河原歩きなので、距離の割には楽だと思います。
>膝は痛みが和らいできました
それは良かったですね!ストックも両手に持ち、膝をかばいながら入山されるとよいと思います。
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