2015年7月5日日曜日

山の怪異談(その5)~谷川岳・平標小屋の怪~5体の不成仏霊

とうとう犠牲者が出ましたか・・・・・。

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産経ニュースより
新潟・湯沢町の平標山で男性2人心肺停止

 4日午後0時20分ごろ、新潟県湯沢町の平標山の山頂付近で、福島県の男性2人が登山中、体調不良となったと地元消防に救助要請があった。同日夜、2人は登山道で心肺停止の状態で発見された。

 南魚沼署によると、2人は福島県喜多方市の会社員、Mさん(64)とHさん(61)。福島県の50代の女性と一緒に3人で午前7時ごろから登山を開始していた。女性は自力で下山し、けがはなかった。
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これは、私自身の怪異体験談を公表し、世に警鐘を鳴らさずにはいられません。
地縛霊の霊障を未然に防ぐためにも・・・・・。

当時、私は栃木県に住んでいました。ある年の晩秋、紅葉見物も兼ねて、谷川岳縦走を計画したのです。コースは、三国峠から入山して、平標(たいらっぴょう)山を経て、谷川岳まで縦走するというものでした。

1991年11月2日入山。途中で日暮れてしまい、ヘッドランプの灯りを頼りに、平標小屋に辿りつきました。小屋を覗くと暖かそうなストーブの火が目に入ります。しかし、やせ我慢を張って、かたわらのテント場にツェルトを張ることにしました。

そそくさと晩飯を済ませシュラフに潜り込むとアルコールも手伝っていつしか睡魔が襲ってきました。

な、何をする!く、くるしい!
何者かが外からツェルトの布越しに
私の首を絞めています!
こら、や、やめてくれええ~・・・!
と絶叫し、
得体の知れない手を必死で払いのけました。

その瞬間、目覚めました。生々しい感触がまだ首の回りに残っています。総毛立った私は、おそるおそるツェルトのファスナーを開けました。外はいつしか霧が立ち込めていて何事も無かったかのように静まり返っていました。

<平標小屋と平標山>

翌朝11月3日は昨夜の不気味な出来事が嘘のような好天で、無事、縦走を終えたのですが、気になって色々調べてみたところ・・・。

昭和25年11月4日、東芝社員3名と三井鉱山社員3名が、相前後して、谷川岳山頂を出発し、仙ノ倉山、そして平標山を越えて、平標小屋を目指していました。ところが、仙ノ倉山を越えたあたりから天候急変し風雨が強くなってきたのです。

濡れも手伝って疲れが増し、とある鞍部で道標(ー仙ノ倉山 平標山→)を見ると、→が今しがた歩いてきた方角を示しているではないですか。あれ、間違ったのかな?、と引き返しました。疲れた足を引きずりながら、延々と登って行くと、通り過ぎたはずの仙ノ倉山に着いてしまいました。

これは一体!という精神的なダメージも追い打ちをかけたのでしょう。一人また一人と行き倒れ、平標小屋にほうほうの体で助けを求めた女性を除いて、残り5名が疲労凍死するという惨事になってしまったのです。

それ以来です。平標小屋周辺で不気味な出来事が起きるようになったのは。興味がおありの方は、ネットでいろいろググってみるといいでしょう。道標の誤り、もしくはいたずらのせいで死に追いやられたという怨念が5体の不成仏霊平標小屋周辺に縛り付けているのかも知れません。


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2 件のコメント:

bandlover さんのコメント...

この手の話、自分は未経験ですが、鈴鹿の鉱山跡で女郎を感じたとかいうのがあります
おじいさんが、首つりやったという炭焼き小屋を知らずに覗き込んだことがありましたが、深夜に松茸採集で入り込んでも、なにも感じなかった
徳山のウソ峠・中津又下流でも写真家が死んでいるが、通過してもあまり感じなかった
昼間なので感じないのかもしれないが、夜一人だと、そちらの経験に似たようなことがあるのかもしれません・・・信じるほうです
山本素石さんの著書にも怪談でてきますが、内容は笑いを誘う内容が多いですね
自分は、遭難や事故に引きづりこまれないように願いたいです

迷山漫幽 さんのコメント...

コメントありがとうございます。
お互いに、霊を背負って帰らないようにしたいですね(笑)

石関係で印象に残ったハナシ

多田銀山
http://blog.goo.ne.jp/okoshiya/e/d605d36a8aadab617f8aacbf7260914f

大阪北摂・野間峠
http://ameblo.jp/tankura/archive3-201101.html
上から1/3くらい