2010年1月13日水曜日

新雪へのいざない~シャルマン火打~

<新雪への誘い>
新雪に自分のシュプールを描く。これは、すべてのスキーヤーの夢でしょう。そのためには、深雪をラッセルして、あるいは先行者のトレースを辿って、いずれにしろ、標高差何百メートルも登らねばなりません。

<へリスキー>
では、そんな体力がない場合はどうするか。一つには、へリスキーという手があります。しかし、これはかなり高価です。私も、一度、思い切って参加したことがあります。初日、最初のひと滑り目、ヘリコプターから降り立ち、スキー板を履き、眼下はるか下方まで続く新雪の大斜面を覗き込むと、思わず息を呑みました。生まれてはじめてのシチュエーションです。無事、滑り切ることができるだろうか・・・。自分が、いかに人工的に踏み固められた斜面しか滑ってこなかったかを思い知らされました。最初の数ターンはおそるおそるシュテムターンで、あとは徐々にリズムがつかめて来て、レンタルしたFATスキーのシュガーダディーの浮力にも助けられて、無事、スキーガイドさんのところまで滑りつきました。

<非圧雪スキー場>
次に、体力もお金もない場合はどうするか。新雪滑降を許可してくれるスキー場へ行くことです。こういったスキー場は数少なくて、私が知るかぎりでは、北海道のトマム・ニセコ、上越のかぐら・シャルマン火打、くらいのものです。今回訪れた「シャルマン火打」では、エリア内で、圧雪されているのは一部のコースだけで、その他のコース・林間は、非圧雪&自由に滑走可能、です。

<初日はゲレンデ板で>
自宅を早朝出発し、時速100kmくらいで北陸道を走行して6時間半くらいで、スキー場に到着しました。案の定、あらゆる斜面にシュプールがつけられていました。早速、その中でも新雪部分の多い斜面にトライしましたが、板が細く且つ重いせいか、板が浮いて来ず、全く快適ではありませんでした。

<2日目は山スキー板で>
翌日は、超軽量&やや幅広の山スキー板、3バックル超軽量山スキー靴、に換えてみました。ところが、1時間ほど出遅れたうえに、降雪・視界不良という悪条件でした。それでも、前日よりは新雪斜面を多く滑れました。当初、板が軽いせいか板が雪に取られがちで、惨憺たる滑りとなってしまいガッカリでした。しばらく悩んでいるうちに、開眼しました。立ち上がり動作をなくし、脚を伸ばしながら板を雪面に押し付けるようにしてエッジを切り替えるようにすると、浮遊感を味わいながら、安定して滑れるようになりました。

<山スキー入門者の方へ>
山スキー入門者が、圧雪ゲレンデでそこそこ滑れるようになっただけで、新雪滑降練習もロクにしないままで、山へ連れてゆかれ七転八倒したあげくやる気をなくしてしまう場合が多いのではないでしょうか。「シャルマン火打」はそのような山スキー入門者に最適だと思います。

<ご注意!!>
私が若かった頃は、山スキーと言えば、新雪が落ち着いて締まり、新雪雪崩の危険が少なくなった3月以降と相場が決まっていたものでした。へリスキーや非圧雪スキー場では、専門家がかなりの精度で雪崩の判断をしてくれますが、そうでない場合は、新雪滑降は雪崩の危険と背中合わせであることを肝に銘じる必要があると思います。

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