2019年8月22日木曜日

レインボーガーネット異聞

私が石拾いなる酔狂な遊びに手を染めた一つのキッカケは
<1999秋>
伊吹山北方のブンゲン山で沢登りした時、源流で巨大水晶を拾った
ことです。


もう一つは
<2005
「天川村でレインボーガーネット発見」の新聞記事を見た
ことです。


村内では、昔から数箇所で鉄が採掘されており、通常の柘榴石は脈石としてごく普通に産出していたようです。しかし、レインボーガーネットは事実上、世界中で天川村が唯一の産地であり、発見したのは、今では世界を股にかける宝石商として知る人ぞ知るS氏とその相棒のY氏だそうです。

<レインボーガーネット(ネットより)>

<2005初秋
俄然、興味が湧いてきて、行者還岳の登山道付近だというので、勇躍、出かけたのですが、行者還岳に登っただけで不発に終わりました。

<通称・鉄塔尾根より行者還岳を望む>


<2010初秋>
その後、後が続かず、なんとなく5年が過ぎたころ、今までの山登りになんとなくマンネリを感じていたこともあって、石拾いに興味が湧き、当時のmixi仲間のお誘いで、村内の白倉谷産地で普通の柘榴石を採集しました。水晶も相まって、あたり一面がキラキラ輝いていて感激しました。

<アプローチのモノレール>


<2010初秋>
帰って、改めてレインボー産地についてネット検索してみるとヒントが得られ、翌月、目出度く産地到達を果たしました。わかってみればなんということもなく、行者還岳登山道は他にもあったという訳です。付近にはトラロープが張り巡らされ「検挙」の文字が多数踊っていました。

<行者還岳を振り仰ぐ>


<2012春>
レインボー産地の近くで、わっせわっせと大穴掘ってる男二人組を発見。声をかけると非常に驚いていたので、「石拾いですよ」と言うと、ほっとしていました。「ひとつどうですか?」と、傍らに山積みになった泥だらけの石ころを指さして、「針水晶が群がっているんですけど残念なことに全て頭がないんですよね」と言うので、貰うのは遠慮しました。

<川迫鉱山旧坑>


<2013春>
たま~に声をかけて下さる石友さんがオーロラレインボーガーネット産地なる所へ誘って下さいました。なんと、1年前の大穴でした!残念ながら産地は末期状態らしくショボいのしか採れませんでした。大穴掘り師にまんまと一杯食わされた訳です!!

<これはミニ鍾乳洞?>


<オーロラレインボーガーネット(ネットより)>

後日、フェイスブックにくだんの宝石商さんらしきお顔が・・・あっ、あの時の大穴掘り師!?


上記の過程で、図書館での文献調査という手法を知り、地質図など当たってみると、村内での殆どの柘榴石水晶を含む鉱物産地が載っていました。ネット市場には、私など足元にも及ばない勇猛果敢?なパイオニアや後に続くマニアたちによってでしょうか、数多くの美晶が採集され出回っていました。

そこで、自分もパイオニア気分を味わってみたいと、自分なりの仮説を立てて村内の道なき山に分け入ってみました。果たしてそこには柘榴石水晶の可能性のあるスカルン帯がありました。しかし、誰しも考えることは同じのようで、先着マニアの漁った跡が歴然でした。さらにあちこち掘り返す体力気力もなく推理が当たっていたことに自己満足することにしました。

さらに、地元民マニアが居るという噂もあります。山慣れしてるうえに山中に巡らされた林業道も熟知しているでしょうし、自分みたいな都会の余所者には到底太刀打ちできないなと思いました。


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2 件のコメント:

bandlover さんのコメント...

この道への、入り込みのきっかけが、あそこ だったんですね

次の、探索 レインボー
推論(仮設) 検証の楽しみに踏み込んでしまいましたね

検証の道は、厳しいですね

大穴を掘っていた方かどうかはわかりいませんが、御殿が建っているような話を聞きますが、買取にまつわる話も耳にしました

健脚の漫遊さんなら、庭を巡視する程度かもしれませんが、メタボで衰えた足元の復活はなかなかの私です

今の山は、蛭にダニがいるし、沢にはアブがいますので、時間帯や場所を選んでしか探索できません

最近、メノウ砂利をいただいたので、採取のつもりでネット探索したら
今では砂浜になって、採集はほとんどできないらしく・・残念です

昔は あ~だった こうだったに産地はなっていきますし、入山禁止にもなったところもあります 良識をもって探索・採集に当たりたいですね

迷山漫幽 さんのコメント...

まいど~!

>この道への、入り込みのきっかけが、あそこ だったんですね

好奇心が高じて、いつのまにか何年も経ってしまいました。

>次の、探索 レインボー
推論(仮設) 検証の楽しみに踏み込んでしまいましたね
検証の道は、厳しいですね

理屈だけだと比較的簡単なようですが、厳しいのは、「フットワーク」や「運・根・勘」が要求されることですね。

>大穴を掘っていた方かどうかはわかりいませんが、御殿が建っているような話を聞きますが、買取にまつわる話も耳にしました

そういう噂話に想像を巡らすのも鉱物趣味の余興かも。

>健脚の漫遊さんなら、庭を巡視する程度かもしれませんが、メタボで衰えた足元の復活はなかなかの私です

お互い齢ですから無理せずボチボチやりましょう。自戒を込めて。

>今の山は、蛭にダニがいるし、沢にはアブがいますので、時間帯や場所を選んでしか探索できません

地球温暖化のせいか昔に比べて明らかに害虫が多いと思います。

>最近、メノウ砂利をいただいたので、採取のつもりでネット探索したら
今では砂浜になって、採集はほとんどできないらしく・・残念です
昔は あ~だった こうだったに産地はなっていきますし、入山禁止にもなったところもあります 良識をもって探索・採集に当たりたいですね

自分の楽しみだけならそんなに量を採ることにならないと思うんですけどね。石仲間の石土産にしようとか、石の物々交換のネタにしようとか、ヤフオクで儲けてやろうとか、おおかたそのような物欲のなせる業かも知れません。と偉そうに言っててたくさん拾った覚えがあります。

もう秋雨の時期になってほっと一息ですね。天高く石集める秋!はもうすぐです!!