2019年2月8日金曜日

米国の伝家の宝刀「経済制裁」の仕組み~~ならず者は銀行口座凍結~~

くどいようですが、米国による一連の制裁により、

北朝鮮・・・トドメの金融制裁を喰らって屈服
中国・・・トドメの金融制裁を喰らうまでにずる賢く屈服
韓国や反安倍派・・・トドメの金融制裁を喰らって地獄へ堕ちたいな(笑)

言うまでもなく、世界の警察官たる米国による制裁の目的は、
相手を叩き潰すため
ではなく
ならず者国家を改心させ法の支配に服させる
ために行うのです。

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経済制裁の一部である金融制裁の送金遮断についてはすでに前記事で概略説明を試みました。

北朝鮮を屈服させた米国による金融制裁とは・・・
==>https://mountain-skiing.blogspot.com/2019/01/blog-post_25.html

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次に、経済制裁全般について良いサイトがないかなと探しましたところ見つかりましたので、ご紹介したいと思います。

海外取引を行う全ての企業が知っておきたいOFAC規制とは?
==>https://chosa-labo.com/ofac_sanctions


以下、自分なりに解説を試みてみます。

OFAC規制とは「米国の財務省外国資産管理室(The Office of Foreign Assets Control)が定める(規制)」のことであり
”米国”内に拠点を持つ法人、”米”国籍保有者、”米国”居住者に対して、
(国家の安全保障を脅かすとして)大統領が指定した対象(国、法人、個人など)
の資産を凍結する義務を課す
という非常に厳しい内容になっています。

もし、大統領によって制裁対象に指定されると(対象は米国内に限らなことに注意!)、超巨額の制裁金・銀行口座凍結没収・送金遮断などの社会的生命を絶たれるような厳しい制裁が課されます。

また、セカンダリー・サンクション(secondary sanction 二次制裁)といって、制裁対象(及び制裁対象が50%以上の影響力を持つ対象)と取り引きした企業なども制裁対象とされます。ですから、企業にとって取り引き相手が制裁対象であるか否かのチェックは必須なのです。

制裁リストの一覧は米国財務省のこちらのページでご覧になれます。(英語表記です)
==><米国財務省ホームページのリソースセンター:制裁プログラムリスト>

最も核となるSDNリストも含め、米国財務省のウェブサイトの以下のページでPDFやテキストファイルの形でみることができます。
==><米国財務省ホームページのリソースセンター:SDNリスト>

実務的にはこれらリストを読み込むよりも、米国財務省が用意してくれている検索エンジン
==>(Sanctions List Search
を利用するのが簡単です。
ちなみにName欄にyakuzaと入力してみると日本の暴力団も登録されていることがわかります。

日本在住のあなたも決して関係ないと言い切れませんよ!

もし、あなたやあなたの取引先が沖縄米軍基地反対運動のように北朝鮮や中国共産党を利する活動をされていた場合、米国の安全保障を脅かすとしてOFAC規制に抵触したと判断された瞬間に、日本の銀行は、米国にも拠点がありますから、あなたの口座を凍結没収する義務が生じるのです。

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経済制裁の仕組みは米国のみならず、国連安保理・EU・日本などにもしっかり用意されています。

日本船主責任相互保険組合の制裁概要一覧のページでも経済制裁全般について解説されています。https://www.piclub.or.jp/attachment/topics_sanctions/2018.06.08_%E5%88%B6%E8%A3%81%E6%A6%82%E8%A6%81%E4%B8%80%E8%A6%A7.pdf


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2 件のコメント:

bandlover さんのコメント...

あれこれ、よく調べられていますね

ドルが決済通貨としての信用・力があればこその対応ですね

その昔、会社ではCOCOM厳守ということで、新規取引などには必ずチェックしていましたが、法人登録と実態運用に違いがあってもそこまで監査できないいので、闇輸出が横行しているようです・・会社の取扱品目ではなく、例えば電子部品などのことです

預金・決裁凍結などは、動脈を止める効果があるんでしょうね

米国の交渉力の結果を見守りたいですね

中国人などが米国籍を取り始めている現在、米国人の定義がむつかしくなってくるでしょうね。米国の中国人街は日本人街よりも巨大です

迷山漫幽 さんのコメント...

>あれこれ、よく調べられていますね
仕事に頑張っておられる方々は調べるヒマがないと思うので、ヒマな私が調べるのも意義があるかなと思ったまででして・・・。

>ドルが決済通貨としての信用・力があればこその対応ですね
まさに基軸通貨ドルです。

>その昔、会社ではCOCOM厳守ということで、
なつかしいですね。私も部品ひとつひとつ確認したことがあります。

>米国の交渉力の結果を見守りたいですね
かなり大詰めに来てるような気がします。
あっと驚くタメゴロ~~(笑) 中国・韓国・北朝鮮・ロシアなどに反感を持っていた人たちでものけ反るような方向に向いつつあるような気がします。

>中国人などが米国籍を取り始めている現在・・・
合法的に国籍取得すれば皆、米国人です。日本も同じです。現在、米国内では、中国スパイの摘発が相次いでいるようなので、中国人に対する審査は厳しくなっていると思います。日本はまだまだガードが甘いみたいですね。自民党の若手議員などから声が上がって来ているようですが・・・。

なお、トランプがとりわけ問題視しているのは、不法在留者であり、それを容認してきた悪党はオバマです。メキシコから押し寄せて来ている移民キャラバン組織に裏から資金援助しているのは、億万長者で投資家のジョージ・ソロスと噂されています。