2018年12月21日金曜日

自らのアイデンティティを語れますか?(6)~~【日本国史】を俯瞰せよ~~

明後日、12月23日は「天皇誕生日」です。万世一系の天皇のもとに紡がれ、世界一暮らしやすい神国・日本国に生まれた幸せを噛み締めたいものですね!!

さて、近年、日本史に関する本も数冊は読んだのですが、いわゆる「通史」として良い本は無いかと常々思っていたところ、この本が目に止まり、思わず購入し読了いたしました。


この本が凄い!!と思ったのは、以下の点です。

1.縄文遺跡が関東・東北に集中していることから、古事記神話の高天原とは関東・東北にあった祭祀国家の日高見国(ひたかみのくに)だと結論付けている。

2.邪馬台国・卑弥呼伝説は中国の歴史書である魏志倭人伝の作り話と断定。

3.各時代の日本文化について多くのページを割いており、私のような文化音痴にとって、とても為になった。

4.大東亜戦争と戦後史についても詳しく論評を加えている。

5.大東亜戦争の背後で暗躍したコミンテルンユダヤ金融資本についても言及している。

この本も、著者が、いわゆる歴史学者ではなく文化研究者であるせいか、血が通っていて人間味があり格調高いと感じました。

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最後に、アマゾンより内容紹介を転載しておきます。

【内容紹介】
歴史は正しく修正しよう!
最新の歴史研究を踏まえた「田中日本史」の決定版。
歴史とは国家の「来歴」を語る「物語」である!

高天原は関東にあった! ?
天孫降臨はフィクションではない! ?
・神武天皇の実在を示す日本独特の巨大な前方後円墳
・法隆寺は日本人の精神性の結晶
・白村江の戦いを契機に生まれた日本の対外的国家観
・社会福祉活動を政治に反映させた光明皇后の功績
・東大寺の再建によって結びついた天皇家と源頼朝
・外国人を巧みに利用して外交方針を定めた徳川家康
・明治維新最大のポイントは律令制の復活にあった
・三島由紀夫の死と日本人のあるべき生き方……他

【目次より】
第一話 日高見国――縄文・弥生時代、関東にあった祭祀国家
第二話 天孫降臨――関東から九州へ、船で渡った瓊瓊杵尊
第三話 大和時代――神武天皇と日本の統治
第四話 飛鳥時代――日本人の神髄「和」の思想の確立
第五話 白鳳時代――律令国家の誕生と国家意識の確立
第六話 奈良時代――日本の古典を成熟させた天平文化
第七話 平安時代――貴族が極めた宮廷文化の頂点
第八話 鎌倉時代――武家政治が生み出した仏教美術
第九話 室町時代――現代に継承される日本文化の誕生
第十話 戦国・安土桃山時代――西洋文明との邂逅
第十一話 江戸時代――百万人都市が育んだ庶民文化
第十二話 明治維新――西洋文明との格闘、そして独自性の追求
第十三話 日清戦争から大東亜戦争まで――近代化された日本の戦争
第十四話 現代に続く日本文化の財産


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2 件のコメント:

bandlover さんのコメント...

お疲れ様です

この本、時代の副題が適正だと感じました

よく調査・整理されているなと各章の副題からうかがえました

魏志倭人伝は、記述の内容が位置的にむつかしいし、文化の内容が九州と大和とつながらないように感じておりました

古代に関東以北に文化圏があったことを、大和国家が記述から抹消することは想像できます

いつも、知的な情報を公開していただけることに感謝です

またまた、よまなあかん資料が増えました(笑)

迷山漫幽 さんのコメント...

こんばんは~。

恥ずかしながら、通史は教科書以来なので、読んでいて新鮮でした。

>古代に関東以北に文化圏があったことを、大和国家が記述から抹消することは想像できます

さすがに露骨に抹消することはためらわれたので、高天原という神話的存在に置き換えたのかも知れません。

もう一冊、今、大変なベストセラーとなっている百田尚樹氏の「日本国紀」も読みましたので、来週、記事にします。