白馬岳は、古来、越中越後では「大蓮華山」と呼ばれ、北方の姫川支流の大所川流域から登山道が拓かれていました。江戸時代初期から、その道中、雪倉岳東斜面、標高2000~2500m付近に「蓮華銀山」が稼行していました。明治時代になると、鉱山経営の補助として「蓮華温泉」が拓かれました。
6月の梅雨、7~8月の猛暑、9月の台風・長雨で4ヶ月余り、引きこもり状態だったのですが、10月3連休、紅葉最盛期を狙い、ようやく好天をつかまえ、この「蓮華銀山」を探訪してくることが出来ました。
北陸道経由で6時間余り、深夜に蓮華温泉駐車場に到着、車中泊しました。この3連休、台風が日本海を通過したにもかかわらず、駐車場はほぼ満杯でした。翌朝、5時半ごろ起床、外気温ちょうど10℃。
<蓮華温泉ロッジ>
<左方に蓮華温泉、右方に湯煙り>
通称・鉱山道は、しばらく平坦ですが、やがて、嫌なザレ場を横切って、川へと下ります。
<蛇紋岩>
<大所川を渡ります>
ここから本格的な登りになります。ひとしきり登り、緩やかな道を辿ると、鉱山事務所跡。左方に小蓮華山、右方に雪倉岳、絶景です!
<車輪とスコップ>
<コマクサ精錬所跡付近にて>
左下の小池 は上杉謙信公が経営した精錬所跡との説も!
いや~~もうお腹いっぱい!石なんてもうどうでも良くなってきますね!!
<コマクサ精錬所のズリ?>
<右上にジグザグの登山道>
<比丘尼飯場跡>
下山者がけっこう居ました。連休前半は悪天候だったでしょうから、皆、この好天と素晴しい紅葉に感激してるようでした。
<谷を渡る下山者たち>
<谷を渡る>
<オパールか?>
さて、鉱山地帯はまだまだ上部に続きます。(続く)
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6 件のコメント:
お待ちしておりました 健脚者向けの記事?
蛇紋岩・・・高校のころ金生山で知り合った、石鑑賞の重鎮の方が自宅(歯医者)で見せてくれた石の中に、黒い母岩の上に薄く翡翠のようなものが塗られているような石があった・・それが、この蛇紋岩だったのかな? この重鎮は、水石だけでなく茗荷谷の化石や高山翡翠など岐阜県のめぼしい(めづらしい)石をほとんど自分で採集されていた。
昔のことを、思い出しました
続編お待ちしております
bandloverさんも最近、石やっておられますか?
今回の最大の収穫は紅葉でした。
出会った登山者は皆、感嘆の声を上げておられました。
蛇紋岩・・・改めて調べて見ると、地下深部のマントルから出来たカンラン岩が変化したもので、非常に興味深い岩石らしいです。
山に行ってますよ~。近場の銅鉱山で鉱石を拾いました。初夏には砂金採りの真似事、最近は化石?シカマイヤ拾ってます。手に着いた蛭を払いのけたり、チクッとかみついた小さな蛭は車のボンネットの上で火焼きの刑にしました。 スカもありますが、それよりも山を眺めたり空気をを吸ったり楽しんでおります。秋の探索会お待ちしています。
>山に行ってますよ~。
それは何よりです。しばらくは快適な秋ですからね。
シカマイア・・・ググると金生山が出ました。
これからは化石も意識してもいいですね。
>秋の探索会
ブンゲンなんかはハードな割に報われないし、東濃あたりは水晶・トパーズが良く出てるようで、自分なりに手がかりはあるのですが、運・根・勘に自信ないので足が向かないんですよね。ポイント知ってる人、誰か誘ってくれないかな~~。
先ほど昨日の蓮華鉱山探索をホームページにUPしました。ルビーシルバーの巨大結晶はダメでしたが一応の成果はありました。鉱山活動はやはり手前から山奥へ向かって進行いたのではないかと思います。不自然な平坦地があちこちにあり興味が湧きますが自然条件が厳しく登山口からも遠いのでチームでの情報共有が必要かもしれません。
おおっ!「山師入門」の成谷さん、コメントありがとうございます。
こまくさズリ、帰路に裏側から回り込もうとしたのですが、あと僅かのところで、激ヤブに心が折れました。
もっと若ければ、泊まりであちこちうろつきたいところですが・・・。
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