2012年10月18日木曜日

医学は神の領域を目指す!

この1~2年、私の身内の者を、次々と病魔が襲っておりまして、先日も、85歳の母が大動脈解離で緊急手術を受けました。

そんな中、うれしいニュースがありました。
それは、京大・山中教授がiPS細胞研究でノーベル賞を受賞されたことです。
この研究を加速するには、大量のiPS細胞の供給が必要となりますが、最近、神戸のK社がiPS細胞自動培養装置を商品化しました。

実は、私の弟は細胞培養工学を研究しているのですが、その装置の商品化プロジェクトに関わっています。

iPS細胞のみならず、ES細胞の培養も手掛けていますが、両者は、まだ実用化(臨床)へは、道半ばです。

しかし、通常の細胞の培養では、既に、臨床試験実施中のものがあります。
それは、膝の軟骨再生です。
変形性ひざ関節症といいまして、長年の間に、膝の軟骨がすり減ると、やがて膝を曲げるたびに激痛が走るようになります。そうなると、治療法がありませんでした。
この膝の軟骨再生は、そういったご老人や膝を痛めたスポーツマンにとっては大きな福音となるでしょう。

こういった医療を再生医療と呼んでいます。
母に移植された人工血管は人工物であるが故に免疫作用がなく、1個でも細菌が付着すると、瞬く間に増殖して致命的になるとのことです。
再生医療によれば、生命体の人工血管も可能となるでしょう。
また、不老不死も可能となるやも知れません。
まさに神の領域に踏み込みつつあると言えるのではないでしょうか。

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