2010年8月20日金曜日

造幣局理事・川崎実さんのこと

先日、川崎実さんが大峰山系の白川又川(しらこまたがわ)にて遭難されました。
私は、氏とはまったく面識はありませんが、お名前は存知あげていました。しかし、造幣局理事という要職に就かれていたことは全く知りませんでした。

いっぱしの沢屋さん(沢登り愛好家)なら「大阪わらじの会」を知らない人はいないでしょう。全国的にも有数の渓谷美を誇る紀伊半島の大峰・台高山脈の渓谷を、自然破壊(林道・伐採)されないうちにと、くまなく踏査し、他の地方の渓谷も併せて、大部の記録集にまとめあげた沢登り専門の山岳会です。その記録集を私も沢行きの際に随分と参考にさせていただいたものです。川崎さんは当時の中心メンバーの1人として活躍され、多くの記録に氏のお名前を拝見しました。特に、いくつかの100mを越える大滝の登攀にも足跡を残されています。

西欧的アルピニズムの模倣ではない日本独自の「沢登り」という登山文化に感謝しつつ、末席の一人の沢登り愛好家として、ご冥福をお祈りしたいと思います。

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11 件のコメント:

K.O さんのコメント...

報道だけでは遭難の状況がよくわからず、「なぜ」という感想です。テントが残されていたことから、
「日帰りでそこまでちょっと行ってくる」 という感じです。事故なのか、病死なのか、知りたいところです。

mm さんのコメント...

テントの位置は公共交通機関利用2泊3日の予定から見て合理的な位置です。
林道は入り口直ぐゲートで通行止め。
増水(濁るほどではない)渡渉時に流され滝から落ちた事故と思われます。
沢登用足回り、ライフジャケット、ハーネス着用していました。
ハンマー、ロープ、ジャンピングセット等所持。

合掌

webmaster さんのコメント...

状況をお教えいただきありがとうございます。
納得がゆきました。

いかなる名クライマーでも渡渉には無力だということでしょうか。
せめて、アプザイレンを水平にするように、上流の立ち木・岩からザイルを張っていれば。
私は単独渡渉のときそのようにします。

とにかく、盲点になってしまっていたと思われます。
残念ですが・・・。

その他、気になる沢の事故が最近3件ありました。

・奥秩父ブドウ沢の4重遭難9名死亡
・日高歴舟川の3名死亡
・台高ヌタワラ谷夫婦滝の1名死亡
おいおいブログに書いてみたいと思っています。

mm さんのコメント...

その方法でも渡れない、逆にその方法では死にますよ
と言う状況(地形、水量)があることも理解願います。
あなた自身のためにも。

webmaster さんのコメント...

ご忠告ありがとうございます。
水を甘くみないように自戒したいと思います。

○埜 さんのコメント...

山系とは、二つ以上の山脈が互いに緊密(非常に密接なこと)な関係で一つの系統(原理・法則によって順序だてた統一のあるもの)をなしているもの。ヒマラヤ山系の類。となっています。広辞苑より。現在第六版があり、一、二、三くらいまでは、修正、誤植、他の辞典も参照すること、と思います。第六版は、完成辞典ではないでしょうか。山・谷がありますね、では、水系はどうなっているかは、地表の水が次々に集まて系統をなして流れるとき、その系統をいう。河川の本流・支流・分流を併せたものであるが、ときに、湖・沼も含む。とあります。小学生用「日本の地理」には、山系は一切使用なし。飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈を使用してます。スイスから転じたアルプスもなしですよ。
 谷を遡行する方は、その関係のetcの勉強をすることになるのではないでしょうか。
 現在、大峯山域学なるもを考えて、「古来大峯の謎Ⅱ」を出版しております。年内になります。そのため、コメントが遅くなりました。カンニンしてね。「大峯学」に没等して、もう五〇年になります。e-mailはカンニンしてね。

奥吉野研究会 さんのコメント...

『奥吉野の地名・古来大峯の謎』   出版 2007・11・1 発行 1890円 送料別
謎が多く書かれております。 
奈良県情報図書館にて閲覧ができます。はじめの、タイトルで検索してくださいませ。

奥吉野研究会 さんのコメント...

共著・『和州吉野郡群山記』東海大学出版会、江戸後期時代に、紀州の草本家が北山川東熊野街道・大峯山脈・
十津川西熊野街道をそれぞれの道を歩きながら、何か月もかかり、吉野へきております。四回も吉野まで、
薬草取りで来てます。その足跡を現代に浮かばせました。それが先の本になります。1万500円と高いと思うか。
安いと思うか。280頁。名のある都道府県の図書館にあります。大峯愛好者には必携的なものです。
国土地理院の地図、昭文社の地図の地名の誤りの発見があります。地名は、その地方の役場の係り次第なのです。
人が作るものに百パーセントはないのです。地図の間違いにキズク方は、もう、病いこうもうとなりましょう。
 いわゆる、山岳の精通者ですね。でわ又、

奥吉野研究会 さんのコメント...

青穂クラブの方々でしたか。国内から海外へと、なかなかのお年のようだし、吾輩は76歳で腹を切りまして、

青い気吐息の今昔です。62歳の3月3日ー20日まで、ペリチェまで(エレベスト街道)何とか行きまして、

その時の写真が、約百ー五〇枚程が自慢のものです。自宅の二階がギャラリーで、五十枚ほど飾っています。

此方の山行へお越し節には どうぞ お立ち寄り下さいませ。(43歳までわらじに在籍、約5年間)。

tel 0744-**-**** pm--900以後で、お願いいたします。 お便り、これで失礼致します。iwano.

奥吉野研究会 さんのコメント...

大峯を地名で説く
 大峯の『大』は、敬愛的な美称名となり、敬愛法の中では、密教の和合・親睦・敬愛・愛顧・を祈る四種法があり、その秀法の一つと言われています。また、息災・増益・敬愛・調伏とも言われております。
 峰・峯は、山の頂き、山頂で出会う姿をした山・ご縁が近いこと。また、起伏のある峯みねの山並みをいう。この二字を併せて、修験道のメッカ奥駈道に「大峯」という尊崇の美称をつけたのです。尚、山頂に「大峯山寺本堂」のある山を(171.9m)を山上ヶ岳といい、地元では「山上参り」といって、大峯参りとは言いません。道路標識に大峯山と書いたり、呼んだりしてますが、この山域では『大峯山』という一つの山は存在してません。
 
 奥吉野研究会 谿(タニ) 九号 『古来大峯の謎』Ⅱ、 発行 2011・1・15 より転載す。

奥吉野研究会 さんのコメント...

大峯を地名で説く
 大峯の『大』は、敬愛的な美称名となり、敬愛法の中では、密教の和合・親睦・敬愛・愛顧・を祈る四種法があり、その秀法の一つと言われています。また、息災・増益・敬愛・調伏とも言われております。
 峰・峯は、山の頂き、山頂で出会う姿をした山・ご縁が近いこと。また、起伏のある峯みねの山並みをいう。この二字を併せて、修験道のメッカ奥駈道に「大峯」という尊崇の美称をつけたのです。尚、山頂に「大峯山寺本堂」のある山を(171.9m)を山上ヶ岳といい、地元では「山上参り」といって、大峯参りとは言いません。道路標識に大峯山と書いたり、呼んだりしてますが、この山域では『大峯山』という一つの山は存在してません。
 
 奥吉野研究会 谿(タニ) 九号 『古来大峯の謎』Ⅱ、 発行 2011・1・15 より転載す。