2009年1月18日日曜日

エピソードinNZ(その2)

クライストチャーチにて、両親のためにメリノウールのセーターを買おうと立ち寄ったとある店に、若い日本人女性店員がいた。昔、北海道の礼文島に長期滞在したこともあり、NZの自然が気に入ったとのことである。そう言えば行く先々で、働く日本人、特に女性が多く見受けられた。彼女に、日本料理店を2軒紹介してもらった。

 その中の「大阪屋」に立ち寄った。入ると、メニューが、麺類・どんぶり・焼き飯・焼きそば・ギョウザ・お好み焼と、まさに大衆食堂の典型であった。NZまで来てなんだかな~と思っていると、なんと「ご飯、味噌汁、サラダはおかわり自由」と書いてある。ふと、かたわらのテーブルに目をやると、地元民とおぼしき若者2人が、ご飯と味噌汁のおかわりを重ねている。ちゃんと何かを注文したのだろうかと案じていると、超山盛りの焼きそばが出てきた。その時の、彼らのうれしそうな顔といったら!

 ところで、帰国して、ヨガの先生に、NZの話をした。すると、「うちの古い会員に、NZで大阪○○というレストランをやっているYさんという人がいる。毎年、便りを呉れるんや。」とのこと。

 家に帰って、早速、ネットで検索してみると、あるマクロバイオティック(食養)のHPに、Yさんご夫妻のことが紹介されてあった。果たして、「大阪屋」はYさんのお店であった。玄米菜食を続けておられるというから、筋金入りのヨガの実践家と言える。それなのに、なぜ、玄米菜食レストランではなく、大衆食堂なのか。

<百姓屋敷わらの食と暮らし - ・ニュージーランド人物列伝>

 ふと、偉大なヨガの師である沖正弘氏が20年以上も前に著書に書かれていた言葉を思い出した。「ニュージーランド・オーストラリアは若者にとって大きな可能性を秘めている。」
 同じ様に四季のある島国でありながら、片や、便利さ・効率化を最優先に突っ走っている、片や、自然を大切にする素朴でスローライフな生き方をしている。師は、大切な何かを、指導滞在中に感じとっておられたのかも知れない。

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