<第二京阪道路>
来る3連休初日に、「第二京阪道路」が開通します。名神・瀬田東JCTと近畿道・門真JCTが直結されます。兼ねてから、大阪市内から東北方向に高速道路の延伸がなく不満に思っていましたが、自宅から最寄のICへは10分ほどとなり、登山やスキーなどで遠出する際の渋滞回避・時間短縮など利便性が大幅にアップします。
<こっそり進む道路建設>
延伸するなら阪神高速守口線かと予想していましたが、東大阪方面の田園地帯へ伸びるとは意外な感がしました。思い起こせば、この道路の計画は、私がこの地に移り住んだ20年前には既に決定していたのでした。当時、職場の同僚が同じ方面に自宅を新築した、と聞いて、こっそり見に行きました。その住宅地の山側は畑が広がっていて、紅葉の山肌の眺めはなかなかのものでした。しばらく山側へ進んでゆくと、再び、住宅地となりました。あれ、どうして、住宅地が途切れて畑のままなんだろう、と思っていると、かたわらの立て看板が目に留まりました。「道路予定地」と書かれてありました。今になって見れば、「第二京阪道路」だったんだとわかるのですが、当時の市の広報誌にはまったく記載がなかったのです。後日、その同僚がこぼすのが耳に入りました。「不動産屋は、なんで事前に言ってくれなかったんや」と。
<強制収用>
毎日、通勤電車にて道路予定地を通過していました。塀の隙間から、住宅が徐々に撤去されてゆくのがわかりました。ある日のこと、1軒だけポツリと残されていました。反対運動の先頭に立った方の住宅かも知れません。某党のやり手の方が反対運動を主導されたそうですが、要望した掘割蓋掛方式・脱硝装置などは、採用されなかったようです。
我が家の近くにも、代替地とおぼしき新興住宅地が点在しています。立ち退き対象となった人は、有利な条件での転宅でしょうから、まだいいかも知れません。このあたりの田園風景を気に入って終の棲家と定めた人も多いと聞いています。そういう人たちにとってはやりきれない事件だったでしょう。
<大気汚染>
従来、滋賀・京都方面から大阪市内にアクセスするには、名神・吹田ICか豊中IC経由で南下していましたが、今後は、「第二京阪道路」経由が主流となりそうです。従来の名神通行車のかなりの割合が「第二京阪道路」経由になると予想されます。高速通行なので排気ガス増加はさほどでもなさそうですが、注視は必要でしょう。
<自然破壊>
限られた休暇を最大限に活用して、心身のリフレッシュを図りたい山ノボラーやスキーヤーにとって、高速道路はまさに福音です。高速道路でなくても、山間部では道路の付け替えの進行が目に付きます。山ひだが凹んだ所には橋を、山ひだが出っ張った所にはトンネルを、という具合です。自然破壊の道路に乗っかって無垢の大自然を満喫しに行く、ことになんとなく矛盾を感じないわけではありませんが、「自分にとっては、登山口から先が大自然なのだ」という風に、なんとなく納得しています。
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